都内への通勤・通学は高速バスでGO

 

茨城県の南東部に位置する鹿行地域。鹿島灘、霞ヶ浦、北浦をはじめとする豊かな水辺環境を活かしたレジャーが楽しめるほか、全国約600社ある鹿島神社の総本社である鹿島神宮や水郷潮来あやめ園などの観光地、茨城県下最大の工業集積を誇る鹿島臨海工業地帯、サッカーJリーグの強豪・鹿島アントラーズの本拠地を有する地域です。
首都圏から約80km圏内にあり、ビジネスとレジャー両方の目的で多くの人が行き来する地域ですが、公共交通機関を利用した都内へのアクセス方法は、鉄道よりも高速バスが主流となっています。
主な路線である東京駅=鹿島線は、なんと一日82往復。年間運行数6万3千本、年間利用者数約155万人という数字は茨城県内ではもちろんナンバーワン、全国で見ても5本の指に入るマンモス路線なのです。それに伴い、全国でも珍しい通勤・通学の利用者向けの高速バス定期券も発売されています。
潮来市内にある高速バスの停留所「水郷潮来」から東京駅までは約1時間20分と、通勤、通学が可能な圏内。潮来市はこのアドバンテージを活かそうと、平成28年度から高速バス定期券の助成金制度を導入しました。
東京圏のベッドタウンとしての新たな役割を担い始めた潮来市。水郷情緒にあふれ時間がゆるやかに流れる潮来で暮らしながら、都内へ通勤・通学をしてみませんか?

 

高速バスを運行する関東鉄道株式会社にお話をうかがいました!

関東鉄道株式会社
自動車部営業課長・本多佳夫さん(写真右)、
潮来営業所所長・吉田祐二さん(写真左)
関東鉄道株式会社 自動車部営業課長・本多佳夫さん、潮来営業所所長・吉田祐二さん

「東京駅=鹿島線は、鹿島臨海工業地帯の企業の方々の出張、カシマサッカースタジアムでの鹿島アントラーズや日本代表の試合観戦、鹿島神宮への参拝やパワースポット巡り、潮来のあやめまつりなど、ビジネスとレジャー両面で利用され、毎便平均25名ほどの乗車率を誇る路線です。『水郷潮来』を始め停留所付近の駐車場にマイカーを停めてバスに乗車するパーク&ライドができる所も豊富なので、鹿行地域全域や千葉県香取市など幅広いエリアのお客さまからご利用いただいております。水郷潮来の上りは朝の5時台から、東京駅の下りは23時台まで、土日関係なく通年同じタイムスケジュールで一日82往復を運行。お盆の時期や年末年始、ゴールデンウィーク、アントラーズのホーム戦などのラッシュ時は増便して対応しています。全国的にもバスが鉄道よりも利用者数が上回ることはなかなかないことですが、この地域においては高速バスが主役。潮来の重要な生活路線と言えるでしょう。」

と、東京駅=鹿島線の特徴について潮来営業所所長・吉田祐二さん(写真左)は語ります。この路線は大体10分間隔で運行されているので、時刻表を見ずに山手線と同じ感覚で乗車する人がほとんどとのこと。通常は東関東自動車道から京葉道路を経由して東京駅に向かうルートで運行しますが、渋滞が起きた場合は営業所からIP無線で指示し、首都高湾岸線や一般道の最速ルートに変更するため、どの便もほぼ予定時刻通りに到着します。「遅れないバス路線」として定評があり、時間が読みやすいことも支持を得ているポイントの一つなのです。

年間の走行本数は6万3千本、延べ155万人が利用するこの路線は、関東鉄道株式会社、ジェイアールバス関東株式会社、京成バス株式会社の3社によって共同運行されています。我々にとって東京駅=鹿島線は重要路線の一つ。定期的に3社会議を開き、互いに協議、連携しながらこの路線のサービス向上に取り組んでいます。その一環としてヘビーユーザーを対象に、平成25年6月から全国でも珍しい高速バスの定期券の発行をスタートしました。通勤は一ヶ月あたり6万円、通学一ヶ月あたり5万円と高額に思うかもしれませんが、月の半分をご乗車いただくと元が取れる価格設定となっています。特に都内の高校や大学に在学中の学生さんは、都内でアパートを借りる家賃、生活費や光熱費をトータルすると定期券の方がお得ですし、実家で暮らす方が親御さんもきっと安心でしょう。定期券の利用者はお陰様で年々増加中。潮来市の補助金制度が導入された今年度は、過去最高の利用者数を記録しています。」

と、東京駅=鹿島線の利便性の向上に努めている自動車部営業課長・本多佳夫さん(写真右)。 関東鉄道株式会社では外部の講師を招いて安全講習会を開き、運転技術、接客サービスの向上にも独自に取り組んでいます。東京駅=鹿島線は新車の導入率も高く、乗客の約6割がICカードを利用するためIC対応のバスを増便。顧客のニーズにより一層応えながら、地域の人々とともにこの路線の成長を図っています。

 

助成制度を始めた潮来市秘書政策課にお話をうかがいました!

潮来市 秘書政策課 課長補佐・崎岡正浩さん
潮来市 秘書政策課 課長補佐・崎岡正浩さん

「平成28年度から高速バス定期券購入の助成金制度をスタートさせましたが、初年度の利用者は17名。1名が社会人でその他は全て学生なのですが、乗車時間を勉強や食事、睡眠などに活用しながら、潮来からの通勤・通学をしているようです。社会人の方はこの移動の時間を利用して資格も取得されたようですし、この制度を利用する学生に『都内で就職した場合、今と同じように高速バスで通勤したいか?』というアンケートをした所、イエスと応えた人が多数いらっしゃいました。この制度に少しずつ手応えを感じ始めています。」

と、制度の導入を進めた潮来市秘書政策課の課長補佐・崎岡正浩さんは話します。
千葉県との境にある潮来は茨城の玄関口。高速バスの停留所「水郷潮来」は東関東自動車道・潮来ICの入口付近にあるため、東京駅に着くまでの約1時間20分はほとんど高速道路を走行します。しかも潮来と東京駅間は停留所がない直通運行なので、ダイヤの乱れが少ないことも潮来のストロングポイントです。乗車中は景観も良く、「関東平野を実感するようなパノラマビューの心に響く風景が広がるので癒やされますよ」と崎岡さん。
この高速バスの助成金導入は平成31年度までの政策ですが、「終了年度の様々な状況を精査し、市民のニーズに合わせて延長等も再検討したい」と話しています。

「潮来市では平成27年度から定住、UIJターンの促進に積極的に取り組み、高速バスの助成金導入の他にも『空き家・空き地情報バンク』の拡大、県内トップクラスの不妊治療の補助金支給、創業支援認定都市として起業者や経営者の支援等を行っています。潮来への移住に関するサイトを充実させるとともに、郷土愛を高めるイベントや施策を情報発信しながら定住にも力を入れています。現在進めているのは、市に寄贈された明治32年築の日本家屋の再生事業。完成後は移住体験や多種多様なイベントの会場として活用したいと考えています。水運の街の名残である河岸跡や周辺環境の整備も予定。地域資源を掘り起こし、『潮来っていい所だね』と、住民や転入した方が誇りを持つ魅力ある街にしていきたいです。」

と、崎岡さんと共に取り組む秘書政策課係長・河瀬由香さんも話してくれました。
潮来市では平成27年度から地方創生事業に積極的に取り組み、官民一体となって移住・定住の政策を実施しています。実は高速バスの定期券購入の助成金制度を始めたのも、総合戦略会議で上がった市民からの提案がきっかけなのです。
現在の人口は約2万9千人(平成28年11月時点)。少子高齢化の昨今、地方の人口減少は避けられない状況ですが、元々潮来で生まれ育った人が街に魅力を感じて留まることも実質のUターンと捉え、市民の声に耳を傾けながら潮来の魅力を再発見し、新たな街づくりを進めています。 高速バスの停留所「水郷潮来」周辺の日の出地区は地価も安く、周辺一帯の開発も進み、利便性が高まっています。「サテライトオフィスやテレワーカーにもおすすめのスポットですよ」と河瀬さん。
潮来は豊かな自然に恵まれ、子育て環境も充実。釣りの聖地とも言われ、その他にもウェイクボードやフライボード、水上スキー、水辺の風景を満喫できるサイクリングロードなど、水郷ならではの娯楽がたくさんあります。自然に囲まれた趣ある町並みでゆるやかに暮らしたい。そして東京圏へビジネスや学業、レジャーに行ける環境も欲しい。そんな願いを「いたこ暮らし」で叶えてみてはいかがでしょうか?

 

高速バス定期券の購入費用の助成制度について

潮来市では、定住やUIJターンの促進を目的とし、東京駅=鹿島線の高速バスで通勤・通学される方を対象に、定期券購入費用のうち一ヶ月あたり最大2万円を助成しています。

高速バス定期券の購入費用の助成制度の対象者や期間などは以下の通りです。

1) フルタイムで働く新社会人や50歳未満の転入者、通学者が利用可能

助成金の対象となる人は、平成26年3月以降に各種学校等を卒業し、平成28年4月1日以降に就職した本市在住の新規就労者。転入者は、潮来に住む前の一年間以上は他の市町村に住民票があり、平成28年4月1日以降に転入した当初の年齢が50歳未満の人のみ。潮来市在住で各種学校等へ通学している人もOK。ただし、市外において雇用期間の定めのないフルタイム勤務をする人や通学者に限ります。そして、いずれも世帯全員に市税の滞納がないことが条件となります。

2) 一ヶ月あたり最大2万円を助成

勤務先で通勤手当が支給される場合、定期券購入費からそれらを差し引いた額に応じて助成金が支給されます。自費で払う額が2万円以上の場合は2万円を、2万円以下の場合はその額が助成されます。

3) 期間は平成31年度までの4年間

助成金の支給は、平成28年度から平成31年度までの4年間実施予定。

 

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