笠間陶芸大学校

 

茨城県立笠間陶芸大学校

笠間市の移住者の中でも大きな割合を占めるという「陶芸作家」のみなさん。すでに他の土地で、プロとしての実績を積んだ作家さんがこの地を気に入って定住する例はもちろん多い。今回「移住ナビ」は、もう一つのパターンに注目です。「笠間で陶芸作家となる」または「陶芸作家になって笠間に住む」という方法。笠間市は、茨城県の中でも特に他地域からの移住者の受け入れに積極的な行政区として知られています。移住者への公の支援やお試し移住施設の充実。農業体験事業、移住体験ツアーなども人気です。空き家バンク制度による移住希望者への住宅紹介などにも力を入れているため、他県からの移住者の中には「笠間市は、移住者に対して親切な土地柄だ」と感じる人も多いといいます。

この4月から、カリキュラムなど大幅に見直して、茨城県内外から集まる陶芸の道を志す学生を育て、新たな笠間焼の現代陶芸作家を「どしどし」輩出してゆくことが期待される「笠間陶芸大学校」に大注目!陶芸作家を目指している、または憧れている皆さん!地域をあげて「陶芸作家育成」を目指す笠間市で、その夢を実らせてはいかがでしょうか。

 

「笠間陶芸大学校」ってこんなトコロ!

「茨城県窯業指導所」から「笠間陶芸大学校」
人材育成の中核機関として生まれ変った。
陶芸作家を目指すなら絶対注目の「育成施設」!

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今年4月から、陶芸学科に10名(県外からの入学者5名)の新入生を迎えた「茨城県立笠間陶芸大学校」。前身は、昭和25年に茨城県が設置した公設試験研究機関であり、開設以来、地元・笠間に多くの人材を輩出してきた「茨城県窯業指導所」。

今回のリニューアルでは、これまでの「笠間焼の技術支援と後継者育成を行うための試験研究機関」という立場から人材育成方針を一新。<「現代陶芸をリードする陶芸作家を輩出する産地」と「手作りを基本に日用陶磁器を生産する産地」の両面を併せ持つ陶芸産地を担う人材育成>というコンセプトで新たなスタートを切りました。

これまでの「茨城県窯業指導所」研修終了者約800名の、その後の進路を見てみると「窯元や陶芸作家の工房に就職したり、中には卒業して早い時期に独立・自営工房を持ったりする方も多くありました」(大学校人材育成部門長・尾形さん)というように、そのまま笠間に残り技術を生かして定住している卒業生が大半です。しかし、今後はさらに力を入れて大学校のホームページに掲げられた「茨城県立笠間陶芸大学校は、笠間焼産地の技術力や芸術性・デザイン性、ブランド力の向上と、現代陶芸をリードし、世界に羽ばたけるような人材の輩出を目指す」という宣言通り人の育成に力を入れてゆくことになりました。陶芸作家を目指す方、笠間で学んでみたいと考えている方「チャンス到来です!」ぜひ参考にしてください。

 

「笠間陶芸大学校」ここが変わった!

さらにレベルの高い技術の習得を実現するため
2年制の「陶芸学科」と、より高度な技術を学ぶ「研究科」を設置!

今年からカリキュラムの内容を一新。「茨城県窯業指導所」時の「成形基礎コース(1年制)」に様々な内容を盛り込んで内容を強化。2年制の「陶芸学科」と名称も変わりました。また、かつての「成形実践コース」は「研究科」と名称が変わり、さらに高度な知識と技術を習得するための学科となりました。

陶芸学科<1年次>
  • 導入課題…土の特性を知り可能性を学ぶ
  • 成形課題 …手びねり、タタラ作りによる成形技術
  • ロクロ成形課題…道具作りから数挽きを中心としたロクロ成形技術
  • 石膏課題…石膏を使った型作り、鋳込み成形技術
  • 意匠課題…上絵、下絵付けによる加飾技術
  • 釉薬調合…釉薬に関する基礎知識の講座と調合
  • 焼成実習…電気・灯油・ガス・薪窯による焼成技術
  • 特別講座…著名な講師陣による講座
  • その他…講評会、精土実習、校外研修、行事 等
陶芸学科<2年次>
  • 造形課題…課題から各種技法や釉薬、焼成の技術を研究・制作
  • ポートフォリオ課題…ポートフォリオのデザイン、プレゼンテーション
  • 修了制作…共通課題に沿った制作と自主制作
  • 特別講座…著名な講師陣による講座
  • その他…講評会、精土実習、校外研修、行事 等
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研究科<1年制>
  • 自主課題…各自がテーマを決め、前期と後期2課題に取り組む
  • インターン実習…個人工房、製陶所やギャラリー等にて実地研修
  • 修了制作…課題の集大成としての制作
  • 特別講座…著名な講師陣による講座
  • その他…講評会、精土実習、校外研修、行事 等
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研究科実習室で作品創作中の金澤さん。東京での学生生活からの「Uターン組」です。

研究科実習室で作品創作中の金澤さん。東京での学生生活からの「Uターン組」です。

金澤かなざわたかしさん

研究科 茨城県出身

現在「研究科」の学生は2名。そのうちの一人がこの金澤さんです。東京造形大学でインダストリアルデザインを学んでいた彼は、現在「自分の手で作ったものに色付けをする」ことへに大きな魅力を感じているそう。今後は「たくさんの色があるもの。カラフルなものを創っていきたい」と考えているといいます。

 

陶芸を学ぶためのすべてが揃った育成施設

丸、三角、四角!
個性的な外観建物の中は学生たちの厳しい学びの場となっている!

見上げれば丸、三角、四角!ごらんの通り、「陶芸大学校」の屋根は非常にユニークな姿をしています。その下にあるのは学生たちの学びの場。朝の8時半から夕方5時まで、年間1400時間。みっちりと詰まったカリキュラムに挑む学生たちの熱気あふれる戦いの場となっています。四角い屋根は研修棟。陶芸学科、研究科の「実習室」があるスペース。その奥には、いわゆるうわぐすりの調合・研修を行う「釉薬(ゆうやく)研修室」。陶器を焼くための窯がある「焼成室」もこの建物にあります。庭を挟んだ先には原料処理棟。ここは「陶芸粘土を精土する」ための設備などを置いた「原料処理室」と「石膏磁器実習室」のある建物です。三角屋根の管理棟には、学生たちが座学を行う研修室。学生たちの作品を展示する展示室も、ここにあります。

おもな施設
  • 陶芸学科実習室Ⅰ
    手びねりやタタラ成形実習を行う。「実習室Ⅱ」では、ロクロ成形の実習などが行われる。

    手びねりやタタラ成形実習を行う。「実習室Ⅱ」では、ロクロ成形の実習などが行われる。

  • 釉薬研修室
    釉薬調合実習などで使用する。自動乳鉢、電子天秤などを備えている。時間をかけて蓄積された、釉薬のレシピも保存されている。

    釉薬調合実習などで使用する。自動乳鉢、電子天秤などを備えている。時間をかけて蓄積された、釉薬のレシピも保存されている。

  • 施釉室
    化粧掛け、施釉実習で使用する。

    化粧掛け、施釉実習で使用する。

  • 焼成室
    作品を焼くための窯を備えた「焼成室」。焼成実習で使用する。ガス炉、電気炉などを備えている。

    作品を焼くための窯を備えた「焼成室」。焼成実習で使用する。ガス炉、電気炉などを備えている。

  • 原料処理室
    陶芸粘土を精土ための設備などを置いた「原料処理室」。

    陶芸粘土を精土ための設備などを置いた「原料処理室」。

  • 石膏磁器実習室
    新たに改修した施設。石膏型の制作実習などで使用する。

    新たに改修した施設。石膏型の制作実習などで使用する。

  • 研修室
    技術を裏付るための大切な理論。管理棟2階にある研修室は、外部講師を招いての座学なども行う教室。

    技術を裏付るための大切な理論。管理棟2階にある研修室は、外部講師を招いての座学なども行う教室。

  • 展示室
    学生たちの作品を展示する。4月の現在はまだ空だが、日を追うごとに作品で埋まってゆくという。

    学生たちの作品を展示する。4月の現在はまだ空だが、日を追うごとに作品で埋まってゆくという。

 

心強いバックアップ体制!頼れる先生方

困ったことがあったら、何でも相談してください。
私たちが全力でバックアップします!

「陶芸作家を育てる」ことを目的とする陶芸大学校。ここで学ぶ学生にとって、第一線で活躍中の陶芸作家の皆さんが先生となって、毎日指導してくれるというのは何よりの魅力。厳しく!熱く!自らの経験と技術、そして情熱を学生たちに叩き込んでくれることでしょう。さらに心強いのが、学生たちを見守る大学校スタッフの存在。茨城県内外から笠間に移住してきて、慣れない一人暮らしを始める学生も多く、学業のことはもちろん、陶芸作家としての規律や心構えも教えてくれます。また、卒業後の進路についても、各人が志望する方向性に応じて、きめの細かい指導・応援をしてくれるといいます。ここでは、学生を迎える先生方からコメントをいただきました。

特任教授五味謙二さんと佐藤雅之さん
特任教授 五味謙二さん(左)

陶芸作家を目指すには、この学校はすごくいい環境です。少数精鋭の仲間たちと「陶芸の0から10まで」切磋琢磨しながら学ぶことができます。

特任教授 佐藤雅之さん(右)

「笠間陶芸大学校」は、世界に通用する陶芸作家を育て行くことを目指します!。一緒に頑張りましょう。

講師根本達志さん
講師 根本達志さん

ここでは、陶芸作家として生きていくための専門的かつ高度な技術を身につけることができます。私は、作家として過ごしてきた18年間で得た経験と実践的な知識を皆さんに伝えたいと思っています。

職員尾形尚子さん
人材育成部門長 尾形尚子さん

皆さんが陶芸に集中できるよう全力で応援します。陶芸に係る困りごとや悩み、何でも相談してください。住まいや、アルバイトのことなども笠間市との情報交換と連携で色々なことができると思います。どんどん頼ってください。

 

笠間陶芸大学校

昭和25年に茨城県が設置した公設試験研究機関「茨城県窯業指導所」を前身とし、平成28年4月から名称を「笠間陶芸大学校」として<「現代陶芸をリードする陶芸作家を輩出する産地」と「手作りを基本に日用陶磁器を生産する産地」の両面を併せ持つ陶芸産地を担う人材育成>というコンセプトで新たなスタートを切った。
てびねりやタタラ、ロクロ、石膏型による成型技術や絵付けによる加飾技術などを「広く学ぶ「陶芸学科」(2年生制/定員10名)と各自が設定した研究テーマに沿って、高度な技術と知識を取得する「研究科」(1年制/若干名)から成る。第一線で活躍する陶芸作家から、毎日直接の指導を受けることができる。卒業後の進路は、窯元や陶芸作家の元に就業したり、独立・自営する場合が大半を占める。他地域から入学し、卒業後そのまま笠間市に定住する卒業生も多い。

住所:〒309-1611 茨城県笠間市笠間2346-3
電話:0296-72-0316 FAX:0296-72-3027
交通アクセス
電車:JR水戸線「笠間駅」から徒歩20分/タクシー10分
自動車:北関東自動車道友部インターチェンジから3km/約10分

ホームページ
笠間陶芸大学校