石岡市編 農家になって石岡に住む

 

JAやさとの研修制度・ゆめファームやさと

石岡市八郷地区は、全国的に見ても有機農業が盛んなエリアです。同地域のJAやさとが1997年に有機栽培部会を設立して以来、生産者とJAが二人三脚で有機栽培の普及や技術革新に取り組んできました。今では、JA以外の取り組みも含めると八郷地区だけで60戸以上もの有機農家が!驚くことに、生産者のうちの4分の3が県外からやってきた人なのだとか。その背景には、新規就農者の受け入れ体制がしっかりと根付いていることがあげられます。JAやさとが1999年に立ち上げた研修制度「ゆめファームやさと」は、毎年ひと家族を対象に新規就農希望者を受け入れ、実践的な有機栽培農業の研修を2年間行った後に独立を目指すもの。スタートして以来、2016年で第16期生までが独立し、そのほぼ全ての方が石岡市八郷地区での就農に成功しているのです。

全国各地から石岡市八郷地区に移住し、実際に農業を営んで暮らしている先輩・仲間がいる…これはとても心強く、また励みになるはずです。ただ栽培技術を教えるというだけでなく、実際に有機栽培農家として独立することを視野に据えた「超実践的」な研修プログラム。そして、晴れて独立した後の販売支援バックアップなどの手厚い支援体制もあります。石岡市八郷地区で、新規就農の夢を叶えてみませんか?

 

「ゆめファームやさと」研修制度について

JAやさとが運営する、新規就農希望者を対象にした有機農業研修制度「ゆめファームやさと」。2年間の研修は超実践的!サポート充実!
農業に本気で取り組む人を受け入れる体制が整っています。

「ゆめファームやさと」研修制度の主な特徴は以下の5つです。

1)応募資格は39歳までの既婚者で、家族単位での応募に限る

研修後には八郷地区で独立することを前提にしており、単身者での応募は受け付けていません。また、定年退職後の就農希望者も対象外。農業の担い手としての強い志を持って八郷地区に定住し、活躍してくれる仲間を期待しています。

2)研修は2年間。受け入れは毎年ひと家族限定

一年目に指導農家の下で有機栽培をイチから学び、2年目に復習しながら独立のための準備を整えていくというカリキュラム。研修時から生産者として栽培〜販売までを自分で行いながら学んでいきます。

3)研修用の農場と、農業用機械など必要な資材はJAが無料で提供

研修のために投資が必要ないのも新規就農者にとって嬉しいサポート。有機JAS認証を受けたほ場1.8ヘクタール、パイプハウス、トラクター、管理機などが、JAやさとより2年間無償貸与されます。

4)JAの有機栽培部会や生産者仲間の指導、サポート体制あり

栽培に必要な技術は実技を通して自発的に学び、身につけていくことになります。うまくいかなかったり不十分な部分は、JA有機栽培部会の生産者仲間や先輩たちがサポート。移住生活や子育てについてなど、農業以外の部分でも相談できる心強い仲間です。

5)研修中は、JAからの助成費あり

研修中であっても、国の青年給付金制度より年間150万円が支給されます。(2016年9月現在)。ただし、研修中の住まいや、独立後の農地や農機具、軽トラックなどは自分で探して用意する必要があります。

 

「ゆめファームやさと」研修制度の立役者に聞く!

1999年に、JAやさと内で「ゆめファームやさと」を立ち上げた柴山さん。JAを定年退職した後、NPO法人アグリやさとを設立。グリーンツーリズムを通した地域活性化活動や、廃校を活用した交流・体験施設「朝日里山学校」の運営管理も任されています。

 

NPO法人 アグリやさと
代表・柴山進さん

01NPO法人 アグリやさと 代表・柴山進さん

「八郷地区では、農業をやめる人が増えていました。育てる人がいなくなれば、農地も空きます。けれども、それとは逆に、都会には農業をやりたいと考えている人がいるんですよ。じゃあ、どのようにすれば農業をやりたい人を八郷地区で受け入れられるだろう?そう思って描いた就農支援の仕組みを実現できたのは、JAやさとが行ってきた産直と有機栽培の取り組みのおかげです」

「ゆめファームやさと」を立ち上げたきっかけについて、柴山さんはこのように話してくれました。

柴山さんは、元々JA内で生活協同組合(以下生協)と共に産地直送(産直)に取り組んでいました。今でこそ、「産直」という言葉は当たり前になりましたが、柴山さんが生協と産直をはじめた1986年当時はその仕組みが普及する前。仕事で月に数度都内に足を運ぶうちに、都会の消費者が何を求めているかを肌で感じることが出来たといいます。安心・安全・健康——そういった消費者の要望を受け止め、JAやさとは生産者と相談し1997年に有機栽培部会を設立。こうして、部会一丸となって有機栽培に取り組むうちに蓄積されたノウハウと、予てからの産直で繋いで来た販売ルートがあるからこそ、「ゆめファームやさと」の手厚い新規就農者研修体制が成り立っているのです。

JAを退職した今でもなお、柴山さんはJAやさとと共に新規就農者のよきアドバイザーとして信頼されています。

「新規就農で大事なのは、”農業でやっていく”という気持ちですね。農業を仕事にしてやっていくのは、本当に大変なこと。だからこそ、自分で農業をやると決めた人に対する支援は惜しみません。やる気があれば、知識や技術はあとから付いてきます。ゼロから有機農業の世界にチャレンジして、立派に就農した「ゆめファームやさと」の先輩たちを見てもらえれば分かるはずです」

また、2017年に、朝日里山学校のすぐ裏手に第二の「ゆめファーム」を開設する計画が進められています。これは市からアグリやさとが委託を受け、「ゆめファームやさと」と同じように年ひと家族の研修生を受け入れるもの。

「ゆめファームやさと」では現状、新規受け入れは1年にひと家族のみ。第二の「ゆめファーム」を開設することで、これからは年に2組の新規就農研修が可能になります」

また、第二の「ゆめファーム」では2年間の実践型研修に加えて、農業の一日体験や短期体験といったショートプログラムも用意されるそうです。実際の研修風景を目にしたり一緒に作業を体験したりすることで、就農に対するイメージをより具体的に描きやすくなるのではないでしょうか。

「石岡市八郷地区は、移住者が多い地域です。参入ルートやツールはひとつではなく、たくさんあります。移住を考えている皆さんにとって、よりよい方法や手段を一緒に見つけたり、そのために適切な相談窓口を紹介するのも私たちの役目。まずは八郷地区に足を運んで、話しに来てみてください。」

ゆめファームやさと

 

JAやさとでは、「ゆめファームやさと」の2017年の研修生(新規就農希望家族)を募集しています。

農業へ本気で取り組みたい方にとって、理想的な環境がここにあります。
募集期間は11月30日まで。詳しい募集規約については、下記までお問い合わせ下さい。

JAやさと営農指導課

担当・営農指導課 課長
FAX: 0299-44-1660
TEL: 0299-44-1661
E-MAIL : taisakusitu@ja-yasato.com
JAやさと
〒315-0016 茨城県石岡市柿岡3594-1

JAやさと

「ゆめファームやさと」 第16期生 出縄英之さん、恵依子さん

出縄英之さん

神奈川県平塚市出身 40歳
前職:都内事務機器メーカーで営業職、企画職を務める

出縄恵依子さん

茨城県牛久市出身 29歳
前職:英之さんと同じ会社勤務、結婚後は退職し専業主婦に

実際に「ゆめファームやさと」の研修カリキュラムを経て、2016年4月から八郷地区内で就農した出縄さん夫妻。都内で暮らしていましたが、長男の誕生をきっかけにワークライフバランスを見直すことに。都内を出て、恵依子さんの実家に近い茨城県南地域で暮らすことを考えながら「家族でできる仕事」を模索する中で、「ゆめファームやさと」の研修制度に出会ったそうです。八郷で二人目の子も授かり、恵依子さんが長年患っていたアトピー性皮膚炎も改善して一家幸せに暮らしています。

出縄英之さん、恵依子さん
出縄英之さん
出縄英之さん