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潮来市テレワークガイド
茨城県の南東部にある潮来(いたこ)市は、霞ヶ浦、北浦、常陸利根川に囲まれた水郷の街。江戸時代には、利根川水運の要衝として栄えてきました。
そのため、まちには古民家や神社仏閣が点在するほか、水郷潮来あやめ園を中心としたあやめの名所や、川を巡る十二橋めぐりといった水郷特有の観光名所を有しています。毎年5月から6月にかけて開催される「水郷潮来あやめまつり大会」では、県内外から約72万人もの観光客が訪れるほど。
東京駅と潮来市を繋ぐ高速バスは、1日100往復以上の運行があり、潮来市は都内から気軽にアクセスできる、自然と文化にあふれた街の一つ。
今回は、気軽に足を運べる水郷の街で、インターネット環境を生かして仕事をする「オン」の時間と、自然と文化と街を楽しむ「オフ」の時間が共存する、潮来市ならではのテレワークスポットをご紹介します。
潮来市テレワーク・ワーケーションスポット
- 水郷旧家磯山邸
- 水郷潮来観光協会
- 愛友酒造株式会社
- 十二橋めぐり
- 権現山公園
- 水郷北斎公園
- 潮来市立図書館
水郷旧家磯山邸テレワークスポット
水郷旧家磯山邸は、潮来市に寄贈された空き家の館を、一棟そのまま使えるように改修して作られた古民家宿泊施設。台所やトイレ、浴室などの水回りは新しく清潔な設備を導入しているので、快適にご利用いただけます。
宿泊は、一日一組限定の予約となるため、家族やグループで気兼ねなく過ごすことができます。さらに、宿泊だけではなくレンタルスペースとしても利用可能。
漆喰の壁、天井の太い梁、広々とした畳の部屋といった古民家ならではの空間で行うテレワークやオフサイトミーティングは、普段とは違う集中力を発揮したり、今までにない新しいアイディアを生み出すきっかけになったりするかもしれません。
水郷旧家磯山邸 https://itako-isoyamatei.com/
水郷旧家磯山邸の目の前にある「津軽河岸(つがるかし)あと広場」は、かつて潮来が水運の要衝として栄えていた時代の旧跡。ここではかつて、津軽藩が江戸へ送る年貢米や物資などの物流拠点として、屋敷を構えていました。2019年、市民や観光客が集える広場として生まれ変わり、十二橋めぐりの船や手漕ぎの「ろ舟」の乗船場所としても使われています。
津軽河岸 https://www.city.itako.lg.jp/page/page000207.html
水郷潮来観光協会レンタサイクルスポット
JR鹿島線潮来駅にある水郷潮来観光協会では、街なか散策にぴったりなレンタサイクルの貸し出しも行っています。
テレワークの合間に、街中はもちろん、常陸利根川や前川の川沿いを走りながらリフレッシュ。アップダウンの少ない街なので、自転車に乗るのが久しぶりの方も、のんびり楽しめます。
少し足をのばせば、街に古くから残る神社仏閣巡りや、市内で江戸時代から続く酒蔵見学、道の駅で地域の新鮮な野菜や美味しい食を楽しむこともできます。
さらに、水郷旧家磯山邸を拠点に、霞ヶ浦や北浦を走る長距離ルートもあるので、茨城の自然を体感しながらたっぷり走りたいサイクリストにもお楽しみいただけます。
水郷潮来観光協会 https://e-tabi.org/
潮来サイクリングガイド https://itako-cycling.com/
愛友酒造株式会社サイクリング・散策スポット
愛友酒造株式会社は、潮来の街にある1804年創業の老舗酒蔵。「愛友」という名には「友を愛し相睦み、肝胆相照らす(お互いに心の底を打ち明けて話し合い、深い心のこもった交際をする)」という想いが込められ、その酒造りは地元の人々に支えられ、育まれてきました。
「いい水、いい米、杜氏の技」によって丹精込めて日本酒を作る愛友酒造。そんな愛友酒造の酒蔵見学も可能で、実際に酒造りが行われる11月から4月上旬ごろまでの間は、酒蔵スタッフの話を聞きながら、長きにわたり受け継がれてきた酒造りの伝統と技を垣間見ることができます。
愛友酒造株式会社 https://aiyu-sake.jp/
道の駅いたこサイクリング・散策スポット
「道の駅いたこ」には、農産物直売所や、地元のお土産売り場、潮来の味を楽しめるレストラン、さらにはグラウンドゴルフ場があります。
地元で採れた新鮮な農産物を販売する「新鮮市場 伊太郎」では、店頭スタッフが地元作物の美味しい食べ方や保存方法を教えてくれるのが特徴の一つ。潮来の味をお土産に買って帰り、ぜひご家庭でもお楽しみください。
また、道の駅いたこは、「潮来市内サイクリスト向け優待店舗」でもあるため、サイクリストの方は店舗からのサービスを受けることができます。
道の駅いたこ http://www.michinoeki-itako.jp/
潮来市内サイクリスト向け優待店舗 https://www.city.itako.lg.jp/page/page004336.html
十二橋めぐり散策スポット
水郷と言われる潮来の街には、かつて水路が張り巡らされていました。その水路を跨いで人々が行き来するために、人ひとりがやっと渡れる程度の小さな橋が12本掛けられていたそうです。現在は安心して渡れる橋に改修されましたが、前川にかかる12本の橋は「十二橋」と呼ばれ親しまれています。
前川にかかる12本の橋を、サッパ舟と呼ばれる舟で潜り抜けながら巡るのが「前川十二橋めぐり」。自転車や歩きとは違った目線で、水郷情緒をたっぷりと味わうことができます。
十二橋の一つ「思案橋」周辺に広がる「水郷潮来あやめ園」では、毎年5月下旬から6月下旬にかけて約500種100万株のあやめが見ごろになる「水郷潮来あやめまつり大会」が開催され、イベント期間中は本物の花嫁が乗る「嫁入り舟」や、手漕ぎの「ろ舟」の運航も行われます。
十二橋めぐり https://www.city.itako.lg.jp/page/page001387.html
潮来花嫁さん(嫁入り舟) https://www.city.itako.lg.jp/page/page004125.html
水郷北斎公園サイクリング・散策スポット
潮来市の北西部、霞ヶ浦の河口近くにある「水郷北斎公園」は、常陸利根川沿いに約1km続く公園。この公園の名前は、葛飾北斎が「常州牛堀」を描いたことにちなんで名づけられました。
この公園は消波ブロックの上に整備されているので、絶好の釣りスポット。週末ともなると大勢の釣客が訪れます。ウェイクボード、水上スキーといったマリンスポーツも盛ん。毎年8月中旬に開催される水郷潮来花火大会の会場となり、水上から打ちあげられる迫力ある花火が間近で見られる場所としても知られています。爽やかな川辺の広場で、オフサイトミーティングを行うこともできるはず。
また、水郷北斎公園にある「北斎遊学館」は、大正時代末期に作られた米俵の石蔵を活用した、地場野菜販売とカフェの施設。「潮来市内サイクリスト向け優待店舗」でもあるため、サイクリストの方は店舗からのサービスを受けることができます。
水郷北斎公園 https://www.city.itako.lg.jp/page/page001396.html
北斎遊学館 https://www.e-tabi.org/eat/hokusai/
潮来市内サイクリスト向け優待店舗 https://www.city.itako.lg.jp/page/page004336.html
権現山公園サイクリング・散策スポット
権現山公園は、茨城百景にも選ばれている桜とツツジの名所。展望台からは常陸利根川沿いに広がる水郷地帯や霞ヶ浦が一望でき、天気が良い日は筑波山と富士山を同時に眺めることもできます。さらにここは、夕日を眺めるには絶好のビューポイント。テレワークを終えたら一日の締めくくりに立ち寄り、夕焼けを眺めながら静かに過ごすのも、潮来の楽しみ方の一つ。
また、江戸時代後期に活躍した浮世絵師、葛飾北斎の富嶽三十六景「常州牛堀」は、この場所より描かれたと言い伝えられています。
権現山公園 https://www.ibarakiguide.jp/db-kanko/kengenmt-park.html
潮来市立図書館
明るく開放感のある市立図書館。水郷北斎公園と権現山公園から徒歩圏内にあるので、息抜きの後に「ちょっとひと仕事」をするときにちょうどよい場所です。児童図書コーナーもあるので、家族でワーケーションやテレワークに来た方にもご活用いただけます。
潮来市立図書館 https://lib.itako.ed.jp/
インタビュー
約2年半前に東京から潮来市に移住し、現在都内の企業にテレワークで勤めている横地さんにお話を伺いました。
Q─潮来に住んでみての感想を教えてください
潮来の街は、ちょうどいい田舎暮らしができる街だと思います。東京からは車で90分ほどで来られる、海や川や湖に囲まれた静かなところですね。釣りやサーフィン、自転車などのスポーツをするにも良いところだし、新鮮な魚も食べられる。私たち家族も、衣食住が充実した生活を送れています。
潮来に移住して1年経ったころに家を建て、そのときに薪ストーブを屋内に設置しました。都会の家ではなかなか取り付けられないですね。自宅も楽しく過ごせる場所として環境を整えられたのは、潮来に家を構えたからこそだと思います。
Q─テレワークの環境はいかがですか?
自宅だけでなく、家のベランダや、屋外で仕事をすることもあります。屋外でも静かだし、自然に囲まれているので鳥のさえずりも聞こえ、落ち着いて快適に仕事ができますね。
東京だと喧噪に囲まれ慌ただしさを感じることもありますが、潮来では落ち着いた環境で仕事ができるため、メリハリがつき、クリエイティブな発想が生まれやすいと思います。
Q─子育ての環境はいかがですか?
もともと私は、東京生まれ東京育ち。その時の自分の環境と比べると、潮来は自然も多く、子どもたちも、のびのび育っていると感じています。
いま、娘が自転車に乗るようになったので、湖の周りを、私はジョギング、娘は自転車で二人一緒に走っています。自然の中を子どもと一緒に走れるのは、潮来ならではですね。
自宅から歩いてすぐのところに釣りスポットがあるので、子どもが大きくなったら魚釣りにもチャレンジして、潮来を満喫したいと思っています。
Q─潮来への移住に興味がある人へのアドバイスはありますか?
移住や二拠点生活の話題は増えてきましたが、都内に住んでいる人は、なかなか踏み出すことができないのではないでしょうか。
その点、潮来はバスや電車で都心からもアクセスしやすいので、東京の暮らしをしつつも田舎暮らしを楽しみたい、という方には、二拠点生活のまちとしてお勧めだと思います。