【平成29年度 参加企業プロジェクトレポート】 株式会社レオパレス21 プロジェクトレポート
- 株式会社レオパレス21
- 業種:住宅・不動産
- 所在地:東京都中野区
レオパレス21は、「新しい価値の創造」を企業理念に掲げ、アパートの賃貸事業と開発事業をコア事業として展開。賃貸事業では、個人だけではなく、法人のニーズにも対応し、国内上場企業のうち約8割が利用している(延べ利用実績)。この他、シルバー事業、ホテル・リゾート事業など、顧客満足度を高める事業を多角的に展開。また「攻めのIT経営銘柄」(戦略的IT利活用の促進)、「準なでしこ」(女性活躍推進)、「ホワイト500」(健康経営)、「イクボス同盟」(人材教育)などの認定を受けており、中長期的な価値向上を図っている。
プロジェクトの導入目的
当社は、より多くのお客様にご満足いただくために訪問数を増やし、顧客満足度の向上に尽力しています。しかしながら、訪問数を増やすことで、従業員の移動負担が増えてしまうことが課題となっていました。そこで、時間や場所に捉われないテレワーク勤務を導入し、従業員の移動負担の軽減を目指しました。また、テレワーク勤務について詳細な分析を行い、その有効性を検証するとともに、ワークライフバランスの向上にもつながると思い、導入しました。
食と環境の良さを再発見
私は以前、茨城に住んでいたことがあるので、新しい発見があったというよりは、改めて魅力的な場所だという再確認が出来ました。
都内にいると感じる通勤疲れやストレスがなく、空気がきれいで、海と山があり自然豊かでありながら、通勤時間を大幅に短縮できたことは一番の魅力であると思います。また、都内でも評判の高い茨城県の野菜はとてもみずみずしく新鮮でおいしいので、毎日の食事も楽しくなり、外食の楽しみも増えました。また、茨城県内のイベントなども盛んで、以前よりイベントを通じて茨城の魅力を伝えていこうとする活気も感じ、嬉しく思いました。
仕事のない休日は牛久大仏などを観光したほか、実家に帰って甥っ子や姪っ子と遊んだり、普段会えない地元の仲間と飲みに行ったりと、都内にいる時とは違う充実した時間を過ごせました。また、都内では人に対して関心や興味があまりなく、ドライな印象を受けますが、茨城県の人達からは温かみを感じることも出来ました。
つくば霞ヶ浦りんりんロード(総延長約180kmのサイクリングコース)
水戸市のマスコットキャラクター「みとちゃん」水戸駅前にて
牛久大仏
質と量、どちらも向上するテレワーク
今回、普段であれば都内の本社へ出社するところを、水戸市にある支店(レオパレスセンター水戸店)に拠点を一時的に移し、そこから茨城県内にいるお客様への訪問を実施しました。その間、テレワークを活用して本社の仕事をこなしていました。
テレワークの前後における一番の変化は、訪問先へのコストと移動時間が縮小されたことです。これにより、訪問件数と訪問時の滞在時間を増やすことができ、より一層、お客様との良好な関係が築けたと思います。また、新たなネットワークも生まれ、これまで訪問することのなかった茨城県庁をはじめとする自治体や、つくば市内の国の研究施設へも足を運ぶことができ、生産性向上につながりました。さらに、移動時間が短くなったことでストレスも軽減され、業務の効率が上がったというメリットもありました。
社内の変化としては、プロジェクトの参加前より茨城県内の支店に顔を出す機会が多くなり、支店にいる上司とのコミュニケーションが増えました。生産性の向上に加え、コミュニケーションの向上も図られるテレワーク。会社全体としても、働き方改革を進めるうえで、良い検証データが得られたと感じています。
質と量、どちらも向上するテレワーク
今回のプロジェクトに参加する企業同士が、もっと交流できる場があればと良いと思いました。そうすれば、お互いにどの様なメリットがあったのか知れて、より良い検証を行うことができると思います。メリットが可視化されることで、今回のプロジェクトに対する注目度も高まると思います。当社としても、今後も積極的にSNSなどで情報を発信していきたいです。
取材に同席いただいたレオパレスセンター水戸店 店長橋本貴宏さん
レオパレスセンター水戸店にて
- 株式会社レオパレス21
- 業種:住宅・不動産
- 所在地:東京都中野区
レオパレス21は、「新しい価値の創造」を企業理念に掲げ、アパートの賃貸事業と開発事業をコア事業として展開。賃貸事業では、個人だけではなく、法人のニーズにも対応し、国内上場企業のうち約8割が利用している(延べ利用実績)。この他、シルバー事業、ホテル・リゾート事業など、顧客満足度を高める事業を多角的に展開。また「攻めのIT経営銘柄」(戦略的IT利活用の促進)、「準なでしこ」(女性活躍推進)、「ホワイト500」(健康経営)、「イクボス同盟」(人材教育)などの認定を受けており、中長期的な価値向上を図っている。
プロジェクトの導入目的
テレワークにおける「ワークライフバランス」と「労働生産性」の向上、この2つを検証することが主な目的となります。会社全体としても、昨今話題になっている「働き方改革」を推し進めていこうという動きが広がっています。
既に社内でテレワーク自体は導入されており、労務管理やシステム上も問題もなかったため、プロジェクトにはスムーズに参加することが出来ました。また、私の実家がある守谷市での在宅勤務だったことも、取組みやすい理由の一つでした。
住み慣れた地元で通勤ストレスもなく、リラックスしながら在宅勤務
都内の本社から実家での在宅勤務ということで、久しぶりの帰省に懐かしさを感じるとともに、比較的リラックスして仕事に取り掛かることができました。
その一方で、新たに気づかされたこともありました。それは、生活圏内である駅前や市街地に飲食店や大型商業施設が建設され、守谷市が以前よりも住みやすい街になっていたことです。また、在宅勤務のため通勤する必要がなく、時間的にも精神的にも快適に有意義な時間を過ごせました。
仕事が終わった後は、外食に出掛けたり、近くのスーパーへ買い物に行き、両親と一緒に実家でカレーを食べたりしました。カレーの味は各家庭で違うので、なんだか子どもの頃を思い出しました。年末年始や大型休暇以外は帰省してなかったので、両親とゆっくり食事をしたのは久しぶりでしたし、両親も喜んでいましたね。
住みよさランキング2017全国10位(東洋経済新報社)・守谷市のTX守谷駅前
社内コミュニケーションに課題が残る一方、生産性は格段に向上
在宅勤務時に実施した業務は大きく分けて2つ。1つ目は、給与支給やシステム設定など事務系の業務。2つ目は、新規施策の検討・アイデア出しなどの企画系の業務です。事務系の業務については、普段本社のオフィスであれば社員間の情報共有やコミュニケーションが不可欠なところを、1人で集中して業務に取り組むことができたため、作業効率が格段に上がりました。一方、企画系の業務については、本社とWEB会議を実施した際に、少し通信環境が悪かったのと、会議の雰囲気を感じ取ることが少し難しかったですが、大きな悪影響はなかったと思います。むしろ、普段とは異なる環境でリラックスできたことや、昼休みに近所を散歩することで気分転換となり、良いアイデアが生まれるなど生産性が向上しました。
家族の理解も必要ではありますが、一つの新しい働き方として生産性の向上やワークライフバランスが保てることが分かり、良い検証になったと思います。
プロジェクトを通じて得た気づきや課題については、社内でもしっかりと共有し、働き方改革をより一層進めていきたいです。