【平成29年度 参加企業プロジェクトレポート】 株式会社ietty プロジェクトレポート
- 株式会社ietty
- 業種:不動産・IT
- 所在地:東京都渋谷区
不動産賃貸物件の紹介をチャットアプリにて行うオンライン店舗「ietty」を運営。営業スタッフが内見案内するまでのプロセスを担当し、ヒヤリングなどの、接客ソリューションを導入し、全国にエリア展開。最近では、旅行・ブライダルやコンシューマーファイナンスなどの他業種からチャットのコンサルティング受託運営も行う。
プロジェクトの参加目的
近年、チャットの運用が注目され、不動産仲介業者においても、導入する企業が増えてきました。その風潮を感じ、チャットによる接客も、ニーズが高いと確信した当社は、時代に必要とされるサービスを提供できると考え、さらなる認知拡大と、それに伴う優秀な人材の確保を目指すことにしました。
本プロジェクトでは、つくば市に事業所を新設することで、優秀なICT人材の確保について検証を行えると思い、参画させていただきました。スタートメンバーの採用については協調性や作業効率が高い人材を重要視し、オペレーションや、資格取得の勉強会など、さらなる接客スキルの強化を図り、優秀な人材の育成にも尽力しています。
つくばを拠点に。決め手は好アクセスと優秀な人材が集まる環境
拠点を決める上で、特に重要視したことは2点です。まずは、「東京からのアクセスが近いこと」。本社が恵比寿にあるため、行き来ができる距離感が良いと思いました。その点で、つくばは秋葉原や北千住などへ1時間以内であり、都心へのアクセスが便利です。
次に「人材の確保」。つくばには国立大学法人・筑波大学のほか国の研究機関が集積し、優秀な学生や主婦など人材の宝庫です。これらの理由から、条件が整ったつくばに拠点を決めました。
当社のビジネスは、チャットによる接客が特徴ですので、対人コミュニケーション力を大事にしています。
実際につくばに拠点を移してから、事業所近くの飲食店で食事をしていても、店員さんの察知力が高く、お客様に対して丁寧で細やかな対応をしていて、つくばで働く人の接客力の高さに感銘を受けたこともあります。改めて、つくばに決めて良かったと思っています。
また、私自身もつくばへ移住しましたが、これまでは1~2時間かけて都内に通勤していたのが、今では自転車で5分しかかからないため、休日の緊急時でもすぐに駆けつけることができ、危機管理の面においても安心感を持つことができます。さらに、時間が確保できるようになったことで、業務の生産性もあがり、マネジメントにおいても優位な環境であるということに魅力を感じています。
平均年齢25歳、若いメンバーを中心に起用している
拘りのリラックススペースには、社員がゆったりできるソファやマッサージ機が並ぶ
茨城県に求める支援とは
先日、社員のスキルアップのため、サービス接遇検定をスタッフで受験し、資格取得を達成しました。
つくば市や茨城県主催の接客スキル向上のための講演会やイベントなどがあると、社員のモチベーションにつながるので、嬉しいですね。また、大学生のインターン募集や集客のための交流会などもあると、人材の確保・誘致しやなるので、ありがたいと思いました。そこで早速、茨城県のプロジェクト担当者にTsukubaPlaceLabをはじめとするコワーキングスペースの代表の方をご紹介いただき、起業を目指す学生向けに、弊社の事業紹介のため登壇させていただくことができました。
TsukubaPlaceLabでの登壇の様子
本プロジェクト担当の茨城県企画部企画課小森学主任
つくばを中心に事業展開を推進
今後の会社のビジョンとして、3つの事業展開に力を入れていきたいと考えています。
まずは、不動産エリアの拡大です。全国での事業展開を進めていくにあたり、管轄エリアを増やし、幅広い需要に応えられる会社にしたいと考えています。次に、不動産の賃貸以外にも、売買・不動産管理の領域でチャットを活用することにより、事業の拡大を図りたいと考えています。チャットというコミュニケーションツールの特性を生かし、お客様の些細な悩みにも親身に寄り添い、期待に応えられる会社でありたい。そのためにも、チャットの良さをもっと認知していきたいと思います。最後は、チャットマーケティングの拡大と、他業種のクライアントからチャットのコンサルティング業務を受注していくことです。