【平成31年度 Camp in参加企業プロジェクトレポート】 ハーチ株式会社 プロジェクトレポート

ハーチ株式会社
業種:WEBメディア事業・WEBマーケティング支援事業
所在地:東京都中央区

2018年より業務拡大のため社員が増加。様々なメディアが担当ごとに動いているが、会社として自社メディアの状況を社員が把握することと、担当者以外からの意見を聞くことで課題の解決やサービスの改善をしていきたいという趣旨があった。また、合宿を通じて、社員間のコミュニケーション量を増やし、仕事上では見えなかった個性や人柄を知ることも狙いの一つ。

合宿プログラム大枠

【1日目】

12:00 ランチ

13:00 自社媒体のサービス改善についてディスカッション

17:30 BBQによる懇親会

21:00 片付け・シャワーなど

 

【2日目】

7:00 朝ヨガ

8:00 朝食

9:00 自社媒体のサービス改善についてディスカッション

11:00 カレー作りワークショップ

13:00 解散

 

プログラムの様子

今回、ハーチ株式会社から、なめかたファーマーズヴィレッジ(敬称略)のグランピングを活用して、合宿をしたいと相談をいただきました。

ハーチは、ソーシャルグッドをキーワードにメディアを展開されており、自然やこれからの社会のあり方について想いが溢れる社員ばかり。

通常の社内研修や、社員旅行のような形ではなく、自然がある場所でリラックスしながらこれからの業務のあり方を考えられることと、食を通じた共通体験ができる場所を探されていました。

また、受入側となるなめかたファーマーズヴィレッジも、企業研修プログラムを開始する段階ということで、茨城移住計画がコーディネートに入り合宿のマッチングがスムーズに行われるようサポートさせていただきました。

 

【1日目午後】

 

東京駅からバスで約2時間。行方市にある廃校となった小学校をリノベーションして生まれ変わったなめかたファーマーズヴィレッジに到着します。

 

現地に到着するまでのバスの中では、通常の業務では見えてこない自己紹介が行われたりと、「旅」の要素を兼ねつつ、リラックスした雰囲気。

到着後は、なめかたファーマーズヴィレッジを運営する白ハト食品工業株式会社の徐(そ)さんから、施設の概要や成り立ちなどの説明を受け、社会科見学のような時間がはじまります。リノベーションされた学校施設の雰囲気と、運営の座組に興味津津の様子でした。

 

行方市の特産品であるさつまいもを活用した「ほしいも」や「焼き芋」の工場としての機能だけではなく、日本一の紫陽花畑を作ろうとしていたり、さつまいも掘りのギネス記録をつくろうとしている取組みを知って、社員の皆様からは「茨城県すごい!」「東京から近いけど知らなかった…」という声が次々にあがりました。

 

なめかたファーマーズヴィレッジの2Fにはレストラン「Farm to the Table」があり、そこで採れたての野菜をふんだんに使ったピザやパスタを堪能し、午後の研修に備えました。

当日は6月の梅雨入りの時期で雨が降っていましたが、自然の恵みの中でしっとりと行われる合宿となり、茨城の四季を感じてもらえました。

 

【1日目午後】

 

ハーチ株式会社の加藤社長による、今回の研修合宿の意図と、これまでの事業、これからの事業のあり方に関するメッセージで研修がスタートしました。

社内メディアを全社員で考えるため、各担当者から強みや課題感を共有した後、よりよくするアイデアや疑問点を付箋に書き出してグループごとにディスカッションを進めます。

アイデアを出すごとに笑顔がこぼれる様子から、普段の社員間の仲の良さが伝わってきます。普段のオフィス空間ではないこともあり、リラックスした雰囲気の中でディスカッションが進んでいきました。

 

 

日が暮れるまで、4つのメディア・サービスのあり方を、社員が同じ目線になってじっくりと話していくことで、メディアの共通項や一緒に考えられるポイントなど、課題感の整理と今後の進め方の相談ができていたようでした。

 

【1日目夜】

 

今回は、ディスカッションの時間を多く取りたいこともあり、夕食の準備はなめかたファーマーズヴィレッジのBBQメニューをお願いすることに。時間を無駄にすることなく、休憩を挟み、夕食の時間に移行しました。

 

外を見渡せば、ライトが灯りグランピングの雰囲気も増しています。BBQを楽しみながらも、グループディスカッションで話足りなかったことを話していきます。その演出を盛り上げたのも、冷えたドリンク、農園から取れた野菜のサラダ、旨味のつまったスープ、炭火で焼くお肉。

火を囲みながらグループディスカッションとは一味違う楽しい時間を過ごしていきます。

そして、それぞれ宿泊するコンテナで就寝し、いつもと異なる夜の時間を過ごします。

 

 

【2日目AM】

 

 

2日目、朝方には雨も止み、広い空間でヨガをすることに。

インストラクターをお呼びして、農園の前で行うファームヨガを実施。朝が弱い、ヨガをしたことがないという不安の声を挙げていた社員達も、全員が参加し、たっぷり1時間身体をほぐしていきました。

「気持ちよかった」「東京で1人だと絶対やらなかった…」と様々な声がありましたが、自然の中でたっぷり深呼吸した社員の皆さんの顔はどこかスッキリされていた印象でした。

 

 

朝食を取ったあと、2日目の午前中も、まだディスカッションが終わっていないメディアのテーマについてグループで検討していきます。自社で動かしているサービスを全員が把握し、意見を交わすことで誰かがやっているサービスではなく、自分も関わっているという認識を生み出します。社歴が長い人がサービスを知っているのではなく、想いがある人がサービスを動かしていく。ハーチの合宿をサポートとしそのように感じ取ることができました。

 

【2日目ランチ】

 

 

2日目午前中の最後のワークは、カレー粉を使わずにカレーを作るというもの。レシピもなく、15人分の量を野菜やスパイスを使って自ら昼ごはんを作ることに、少しだけ緊張感が走ります。使い慣れない土釜を使い、火をおこすところからお米を炊いていきます。野菜の切り方、炒め方、お米の水加減から火の調節など、普段の家庭用ガス調理器具とは異なるため、「これで大丈夫?」「時間に間に合う?」と声を掛け合いながらカレーを作っていきました。大人数の料理をつくることも一つの経験であり、男女関係なく、前に進める共通体験をすることで、合宿の最後により一体感が生まれていきました。

 

 

 

【事務局より総括】

梅雨の時期でしたが、なめかたファーマーズヴィレッジとの連携で、スムーズな受け入れができました。合宿をしたハーチからは、東京から2時間でほどよい自然環境があるグランピングの施設の中で、自分たちが行いたい合宿のあり方を実施できたという感想を頂きました。会社の事業自体が社会にもっとよいアイデアを発信することをミッションにしているだけあって、自然の中で事業を見直すということに価値があったのだと思います。

なめかたファーマーズヴィレッジと事務局の関係を築きながら、茨城の自然や食を通じて、ハーチの合宿をお手伝いすることができたと感じています。