【平成31年度 Camp in参加企業プロジェクトレポート】 株式会社Edo プロジェクトレポート
合宿プログラム大枠
【1日目】
10:30 集合
10:45 オリエンテーション
自己紹介・課題感の共有
12:15 ランチ
13:30 SDGs de カードゲーム
16:50 クロージング
18:00 交流会
【2日目】
7:30 起床・朝食
9:00 筑波山登山開始
11:00 山頂到着
コーヒーブレイク
ケーブルカーで下山
13:00 ランチ(古民家「人時」にて、日昇庵ハンバーガー)
13:00 振り返りとアクション宣言
15:00 解散
1日目
1日目の午前中には、2日間参加する方同士で自己紹介を行ったり、SDGsの概要について説明を行いました。また、各自のSDGsに関連する課題を絵や図で表現しながら共有を行いました。参加者は、既にSDGsに関してある程度の知見を有していたため、課題が明確化されており、短い時間でもお互いを深く知る機会となりました。
午後から新たな参加者も合流し、issue+designの小菅隆太氏と佐藤理恵氏の進行により、「SDGs de 地方創生カードゲーム」の体験会を行いました。カードゲーム自体をはじめて体験する参加者が多く、3時間というプログラムの内容に注目が集まります。
最初の1時間で、小菅氏から国内外におけるSDGsの役割について説明があり、その後、1時間に渡るゲームを体験しました。最後の1時間では、カードゲームを通じてSDGsに関して感じたことを振り返りました。
カードゲームの内容は、会場を一つの街と想定し、行政、会社員、建設業者、農業従事者、地域住民など、それぞれ与えられた役割を通じて様々なミッションを達成していくというものです。それぞれの利害を乗り越えながら、人口、経済、環境などの指標に基づき、街全体を望ましい姿に築き上げていく作業に、参加者のワクワクも高まっていきます。
配布された
カードに書かれたミッションを達成するにはいくつかの条件があり、各参加者は思考しながら取り組んで行くことが必要となります。
参加者間の行動で街の状態が変化していくため、時間が経つほど会場内は熱気に満ちていきました。
ゲーム終了後は、各自のミッションの達成率や街全体の発展状況を確認し、それらを踏まえて参加者間で振り返りを行いました。反省点として多く挙げられていたキーワードは「連携不足」でした。行政と地域住民で情報が分断されてしまったり、行政や地域住民同士でも連携不足が感じられたりと、振り返ってみれば「一緒に動けたのでは?」という声も出ていました。いずれも実務や実生活に当てはまることも多く、改めて考えさせられる機会となりました。
その後の交流会では、熱気覚めやらぬまま会話が弾み、ゲームの反省をする人や、それぞれの事業の紹介、情報交換が盛んに行われました。
2日目
2日目は雪がちらつく寒い日となりました。定刻通り朝9時に筑波山神社に集合し、参拝をした後に、登山をスタートしました。
厳しい寒さにもかかわらず、歩き始めて間も無く汗が滲み出し、羽織っていたジャケットを脱いだり、水を飲んだりするほどに。思考した1日目に対して、2日目は自然の中で身体を動かしながら「SDGsとは何か」を体感していきました。
息を切らしつつも、神々しい木々を横目に頂上を目指します。ディープテック・スタートアップの世界的拠点都市を目指すつくば市で、参加者からは「こんな大自然を満喫できるのか!」と驚きの声が上がっていました。
適宜休憩を挟みながら、無事に山頂に到着。苦しい時間を共にした参加者達には、一体感が生まれていました。
ケーブルカーで下山した後は、近日ゲストハウスとしてオープンする予定の古民家を改装した「人時」で、CAFE日升庵のジューシーなハンバーガーを頬張りながら、登山の疲れを癒します。
最後には2日間の振り返りとして、筑波山を登ってみて感じたことを絵や図で表現しました。
参加者の中には、普段は視覚という目に見えるものだけを意識してしまいがちですが、登山を通じて自然と触れ合う中で、視覚を含めた五感を使って社会課題と向き合い、SDGsを見つめ直すことが重要だと述べた方もいました。
「思考」と「身体」を使う活動を一つの合宿として実施できるのは、都心にも近く自然が豊かな茨城だからこその強みです。特に、つくばは秋葉原から最短で45分と近い上に、つくば駅からもアクセスできる筑波山。登山の難易度もさほど高くないため、運動不足の社会人でも適度な疲労感で登ることができます。企業等の合宿の地として、茨城を活用してみてはいかがでしょうか?