【平成31年度 Camp in参加企業プロジェクトレポート】 動画クリエイター(企画・広報) SAGOJO プロジェクトレポート
合宿プログラムの概要
1日目 2/12(水)
10:00 日立駅集合
オリエンテーション・スケジュールの確認
スタッフ引率のもと、日立駅周辺、ただいまコーヒー、うのしまヴィラを移動し撮影
18:30 夕食タイム (動画撮影・制作に携わる講師・立原さんも合流)
2日目 2/13(木)
うのしまヴィラにて各自動画制作
15:00 動画のプレゼン・表彰式
16:00 日立駅にて解散
1日目
海が視界いっぱいに広がり、適度に太陽の光が差し込む日立駅。天候にも恵まれ、普段の東京とは異なる景色に参加者達のやる気は漲っていました。
今回は定員6名のところ、なんと60名の方から事前申込みがありました。その後、1月に開催された事前説明会で30名を選考し、さらにそこから6名の参加者を選考しました。
参加者はライターや、フォトグラファー、web制作、web集客など、まだ駆け出しのクリエイターもいれば、すでに多業界で実績を積んでいる方など経験値やバックボーンは様々です。
今回の合宿のゴールは2日目の14:30までに、日立市の魅力を切り取り60〜90秒の動画として完成させることです。各参加者は、時間ごとに指定されたエリアを事務局スタッフと一緒に巡りながら、事前に考えたプランを基に持参の機材で撮影をしていきます。
主な撮影ポイントは、一面ガラス張りの駅舎が美しいJR日立駅周辺や、日立にUターンした和田さんが開業した珈琲専門店「ただいまコーヒー」、太田尻海岸にある宿・カフェ&ダイニング「うのしまヴィラ」の3ヶ所です。
参加者達はそれぞれのプランに合わせて気に入ったポイントを撮影していきますが、中には、海から昇る朝日を撮影するため前入りした方や、事前に東京で素材の一部を撮影してきた方など、三者三様の撮影スタイルです。
また、普段の仕事で取材や撮影をしている方も多かったため、第三者が映り込まないなど撮影時の配慮や、企業へのインタビューやレイアウト変更なども慣れた様子でした。
一方、冬は日没が早いため、スケジュールを意識しながら日が落ちるギリギリまで撮影を続けた参加者達。周辺を歩き回りながら新たに素材となる場所を探したり、時間帯を変えて撮影し直すなど試行錯誤なシーンもありました。
ひとまず撮影が終わった後は、うのしまヴィラで地元食材を使ったこだわりの料理を堪能しながら、参加者間で撮影を行った感想の共有や、仕事に関する情報を交換したりと楽しい時間を過ごしました。
夕食後は、各自宿泊する部屋で編集作業を進めました。途中から、2018年度全国広報コンクールで動画部門にて総務大臣賞を受賞した立原さんが講師としてサポートに入りました。動画の構成や、挿入するBGM、テロップなど、作業に行き詰まった参加者の心強い駆け込み寺となっていました。
2日目
2日目は集中して編集作業に取り組みました。
講師の立原さんからは
・ターゲット、メッセージは明確か?
・シーンは適切か?
・最初の3〜5秒で、視聴者を惹き付ける「フック」があるか?
・音量や画像サイズは適正か?
というアドバイスがありました。
参加者はそのアドバイスを丁寧に確認しながら、時には修正を加えながら、提出期限のギリギリ14時30分まで動画のチェックを行いました。
15時からは、各参加者が制作した動画を発表していきました。
会場内には、撮影に協力してくださった企業や日立市役所の方など約20名が集まりました。
各参加者からは「動画のコンセプト」と「合宿に参加した感想」を述べていただいてから、動画の発表がはじまりました。
各参加者のコンセプトは次のとおりです。
「視聴者が『行ってみたい』と思ってもらえるように作りました」
「視聴者にあたたかみを伝えたいと思いながら作りました」
「移住定住サイトのPR用として作りました」
「視聴者が『訪れたい』と思ってもらえるように作りました」
「日立市の“人”にフォーカスして作りました」
「“人と自然”に着目して作りました」
上野から約90分で行ける日立市。海や山に恵まれた自然のほか、グルメ、アクティビティなど、地元の方も普段は気付かない魅力を各参加者の視点で作りました。
また,合宿に参加した感想については次のような意見が聞かれました。
「1泊2日でじっくり動画に向き合えたので、普段ではない経験が得られた」
「いろいろ巡って編集して、とても疲れた…笑」
「これを第一歩にして進んでいきたい」
「テーマ(動画を撮る理由)があったことが有難かった」
「また今後、日立市の女性という視点でも作ってみたい」
「たくさん撮れて楽しかった」
タイトなスケジュールの中で少し疲労感も見えましたが、1泊2日で動画だけに集中した環境に充実感を覚えた参加者が多い印象でした。
発表後は、講師の立原さん、ただいまコーヒー、うのしまヴィラ、茨城移住計画が審査員となり、新規性(コンセプト設定)、ワクワク度(日立に来たくなるか)、完成度(2日間での成果)の3つの観点から講評を行いました。
☆総合賞 内海さん
https://youtu.be/GkemsNqzKso
事前説明会で講義した内容が反映されており、地元の方の心を惹き付けた作品でした。
☆技術賞 田中さん
https://youtu.be/aOi8B6dWOac
2日間で撮影した素材だけを使用し、クオリティも高い作品でした。
コンセプトがしっかりしていて、自身も出演するなどプロモーション力高い作品でした。
☆岡本 大樹さん
https://www.youtube.com/watch?v=-A2xCXWYclE
☆瀬戸さん
最後に
これから動画クリエイターを目指す方や、WEBの動画スキルを挙げたい方にとっては「何かテーマ(撮影する理由)が欲しい」という一方で、地域にとっては新たな視点による資源の発見や情報発信になるという今回の企画は、今後、他の地域でも展開できる可能性を感じられました。